王菲 - 境界線ホテル
午前三時のロビー
観葉植物 影だけ揺れる
誰もいないカウンター
ベルだけ じっと黙ったまま
エレベーターの鏡
ぼんやり 遅れてついてくる僕
ネオン消えた窓に
古い映画の 残像が浮かぶ
境界線ホテル
チェックインだけしたまま
ここから先へ
行けそうで 行けない
君の名前 まだ
口の中で 転がしてる
開かないドアの前
息をひそめている
長い廊下のカーペット
足音だけ 少しずれて鳴る
部屋番号 同じ札が
いくつも 並んで笑ってる
[低い声]「おかえり」って聞こえた
鍵なんて 最初から持ってない
薄い壁の向こう
知ってる笑い声 遠くで響く
カーテンの隙間
夜と朝が 混ざりあう
「大丈夫」って
誰に向かって 言ってるんだろう
冷めきったコーヒー
テーブルに 輪だけ残して
世界の端っこで
まだチェックアウトを 迷ってる