小松ゆう - 天秤座だからって、選ばなくてもいいでしょ?
シャンデリアの下
グラスを揺らして
YesでもNoでもない
笑みを浮かべる
右にも左にも
寄りかからず
均衡だけを
磨き続ける
優雅さと残酷さが
仮面の奥で
重なってる
どうして答えない?
時は進んでいくのに
でも揺れている君が
一番 君らしい
傾かぬ天秤を胸に抱いて
君が揺れるたびに僕の
世界は静かに崩れていく
選ばなくてもいいでしょ?
そう囁きながら見ている僕も
夢のポスター
内定通知
どちらも飾った
壁の前
片方を選べば
片方は消える
それを知って
沈黙する
誰も傷つけたくない
その優雅さは美しい
でも誰も救えない
その均衡は残酷だ
傾かぬ天秤を胸に抱いて
夜の舞踏を続けながら
君が揺れるたびに僕の
心も均衡を失っていく
その揺れに酔わされてく
その夜
天秤が止まる音
涙が釣り合いを
崩した
君は初めて
選ばされて
僕も同時に
息を呑んだ
傾かぬはずの天秤が今
静かに砕けてしまう
選んだ未来の影に
置き去りの僕が沈んでいく
残酷な選択でしょ?
YesでもNoでもない
眼差しを
最後にもう一度
見せて
あの夜のように
僕も君も
美しく揺れていよう
優雅に